ボードレール語録

「悪」印象が強いけれど、決してそれどころではないボードレールの魅力を広めたい一心で。

category
récent posts
Archives
liens
profile
comment
trackback
Recommandations
other
  • admin
  • RSS1.0
  • Atom0.3
  • Creative Commons License


  • Designed by evidence


    スポンサーサイト

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    | - | | - | - |
    『悪の華』 77・憂鬱
    私はまるで、雨降りばかりの国の王、
    富はあっても不能で、年若くして既に老けこみ、
    へつらう教師どもを蔑み、
    犬にもいかなる獣にも飽き果てている。
    何をもっても王の心は楽しまない、狩りの獲物も狩る鷹も、
    露台の向うで死にゆく民も。
    かつては好んだ道化師の奇怪な歌も
    残虐な病人の額を晴らせることはもはやない。
    百合の模様に飾られた寝台は墓と化し、
    仕える女ども、王であるならみなちやほやしたがる女ども、
    この若い骸骨より微笑を引き出そうと
    淫らな化粧を凝らすが甲斐はない。
    王のためには黄金すら作り出すあの学者にも、
    身体に巣喰った腐敗の種は抜き去れず、
    ローマ時代より伝わるあの血風呂、
    年老いた権力者の必ず思い至るあの沐浴みにも、
    麻痺した死骸は温まらない。
    何故といい、この身体を循るのは血ではなく、「忘却の河(レテ)」の碧の水だから。


    ()
    | 韻文詩(悪の華等) | 22:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
    スポンサーサイト
    | - | 22:09 | - | - |









    http://ququelo.jugem.jp/trackback/217